学校に行かないと決めた子どもたち【その2】~フリースクール「りんごの木」~

学校に行かないと決めた子どもたち【その2】~フリースクール「りんごの木」~

2019年7月29日

前回の「学校に行かないと決めた子どもたち【その1】」では、「りんごの木」のご紹介をしました。 
今回は、「りんごの木」での過ごし方、勉強・高校の進学についてお伺いしました。
そして、「学校に行かないといけないですか?」の答えのヒントをいただきましたのでぜひ読んでみてください。
お話しを伺ったのは、「越谷らるご」の理事長 鎌倉賢哉さんです。


理事長の鎌倉さん
                  理事長 鎌倉賢哉さん

学校に行かないと決めた子どもたち【その1】 「りんごの木」の設立について、紹介 
今回 学校に行かないと決めた子どもたち【その2】 「りんごの木」での過ごし方、勉強・進学について
学校に行かないと決めた子どもたち【その3】 学校に行かないことについて、保護者へ伝えたいこと
学校に行かないと決めた子どもたち【その4】 「越谷らるご」の活動について

 

フリースクール『りんごの木』について教えてください

フリースクールの一日の流れを教えてください。

1日の流れは、朝10時から始まって5時に終わってそれから掃除をして帰ります。
月曜日は公園、水曜日は特別活動の日、木曜日はお昼ご飯を作る日、金曜日はミーティング となっています。
企画は参加してもしなくても良いです。お出掛けに参加しない子どもはりんごの木で過ごします。水曜日の企画は
月初めの全体ミーティングで子どもたちが話し合って決めます。
毎月色々な企画がありますが、基本は楽しく充実した日を送って欲しいと思っています。

勉強はしますか?

個別にスタッフが教えています。毎日学習タイムという時間を設けていて勉強したい子はスタッフがついて教えます。
主に勉強しているのは通信制高校に通っている子どもたちでレポートを一緒に作成したり、テスト前にテスト勉強をしたり
することが多いです。ここで過ごしていても色々な人と話したり、色々な事を考えたり、合同文化祭※がある時は色々な
物を作ったり活動しています。またパソコンを使うことでローマ字を覚えることもあります。読む力や社会常識が学校に
通っている子よりも無いという事はないと思います。大事なのは高校を卒業したいかどうか、この先どうやって生きて
いきたいかを、きちんと考えることで、それに向って行く子は多少難しさがあっても頑張ることが出来ます

そこの部分は大事に見ていきたいです。

合同文化祭って何ですか?

昨年11月フリースクールフェスティバル※に参加して「りんごの木」は駄菓子屋をしました。
その日の会場は東京シューレ葛飾中学校でフリースクール東京シューレが作った不登校の子どものための中学校です。
フリースクールは財政的に支援が無い中でやっていかなければならないので、実際全国に多くありません。
ちなみに越谷市は「げんこつ」と「りんごの木」二つのタイプが違うフリースクールがあって、利用する方が選べるので
充実しているのではないかと思います。フリースクールが無い地域はとても多いので、ここには東武沿線や東京、茨城
からも子どもが通っています。

NPO法人フリースクール全国ネットワークにて
フリースクールフェスティバルについて掲載あります。
https://freeschoolnetwork.jp/festival
フリースクールか?学校か?

今は『教育機会確保法』という法律も出来てフリースクールが一つの選択肢になっています。以前よりは
フリースクールに通うことへの後ろめたさが無くなっていると思います。学校にフリースクールの出席日数を
お伝えすることで、ここに通っている大半の子どもは学校が出席扱いになっています。フリースクールのスタッフは、
学校と教育委員会とフリースクールの関係会議を行っていたり、学校に教育委員会の方と訪問して子どもの様子を
話したりしています。先生がここに来ることもありますが、その子が先生と話したくなければ話しをすることはあり
ません。
私たちは学校に戻すことを目標にしていません。
子どもたちがのびのび過ごすことが大事で、皆はダメな子ではないんだよということを伝えたいです。
フリースクールに来るには親は学校から離れる覚悟をしないといけないので、そこに大きな壁があるかも
知れません。というのも、大半の子どもは高校には行くのですが、小中学校に戻る子どもはごくわずかです。
学校に戻らなくても良いと親が腹をくくれないと、フリースクールに入ってからも大変になります。フリースクールに
行けるんだから、元気そうだから学校に行きなさいでは、子どもは本来なら学校に通わなくてはいけないのに
ここに来ていると思い、罪悪感を感じて元気がなくなってしまいます。自分から学校に戻る子どもは時々います。
学校に戻ろうとしている子には、戻りたいよりも戻らなきゃいけないという感じで、その気持ちは微妙で複雑です。
学校に行きながらたまに利用する子もいます。学校に行かないと勉強が遅れてしまうのではないかと言われること
もありますが、多少勉強しなくても大人になるし、学校に行っていれば全部頭に入っているかといえばそんなことは
ありません。だからと言って学校を否定している訳ではなく、学校で育つ子もいればそうではない子もいても良い
と思います。学校が絶対ではないということです。

高校へ進学することについて教えてください。

まずは自分が将来何をしたいのか、どう生きたいのか考えて欲しいです。高校に進学するかどうかの時も
本当に行きたいのかどうか?周りの人が行くから行けば良いのではないんだよと話しています。高校へ行かない
子もいますし何年かしてから行く子もいます。通信制の私立高校は3年間で卒業させるようにするのですが、
公立の埼玉県立大宮中央高等学校は8年間まで自分のペースでゆっくり勉強出来るようです。私立の高校は
お金が掛かりますが、公立の高校はあまりお金が掛からないので、なんとなく進学してしまう子もいます。
専門学校や大学となると自分が頑張らないと卒業出来ないしお金も掛かるので高校の先の進路が岐路かと思います。
 

フリースクール「りんごの木」を写真で紹介

  
パソコン 漫画本 本棚   
                     パソコン                 漫画本                 本棚


くつろぎ ゲーム機 ゲームも出来る部屋
         くつろぎスペース                   ゲーム機                       自由に過ごす    
           

 特定非営利活動法人越谷らるご
 HP:http://k-largo.org/
 住所:越谷市千間台東1-2-1白石ビル2F
 TEL:048-970-8881

 

「学校に行かないと決めた子どもたち【その3】」では、
学校に行かないことについて、保護者へ伝えたいことを、
引き続き鎌倉さんに伺っていきます。

(2019年7月 byクワイエメンバー れいなママ、やまぴー、ゆきだるま)

地図

フリースクール「りんごの木」

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