学校に行かないと決めた子どもたち【その1】~フリースクール「りんごの木」~

学校に行かないと決めた子どもたち【その1】~フリースクール「りんごの木」~

2019年7月29日

子どもが学齢期になると学校に行くことが当たり前なのでしょうか?
学校に行かない、行けない子どもたちのことを皆さんに知っていただきたいとの思いで、
クワイエでは不登校についての取材をおこなってきました。
2017年2月の記事「『学校へ行きたくない』と言われたら」では、増林にある越谷市教育センターで、
現在の不登校の状況などを伺いました。
2017年12月の記事『不登校問題を考えよう』では、北越谷「NESげんこつ」の校長・木村鉄也先生に、
不登校を含む現在の子どもたちを取り巻く問題や解決法などを伺いました。
そして今回は、フリースクール「りんごの木」を運営されている越谷らるご」の理事長 鎌倉賢哉さんに、
フリースクールとは?子どもが「学校に行かない」と言った時の親の心持ちなどを伺いました。
全4回に分けてご紹介したいと思います。


理事長の鎌倉さん
                  理事長 鎌倉賢哉さん
 

今回 学校に行かないと決めた子どもたち【その1】 「りんごの木」の設立について、紹介 
学校に行かないと決めた子どもたち【その2】 「りんごの木」での過ごし方、勉強・進学について
学校に行かないと決めた子どもたち【その3】 学校に行かないことについて、保護者へ伝えたいこと
学校に行かないと決めた子どもたち【その4】 「越谷らるご」の活動について

 

「越谷らるご」設立までをお聞かせください

1988年に学習塾で学校に行っていない子どもたちの学習支援を始めたのがきっかけです。
1990年にフリースペース「りんごの木」を開設。子どもの居場所だけではなく、相談をしたい、親の会をしたい、
20歳以上も集まりたいということで
1992年に任意団体として「越谷らるご」が出来ました。ずっと「越谷らるご」と
「りんごの木」は別団体として活動してきましたが、2001年にNPO法人となり、「りんごの木」はフリースクールと
なり週2回の開設を毎日に増やし、不安定なボランティア運営からきちんと活動できるようになりました。
「越谷らるご」の、「らるご」の言葉は、音楽用語のゆっくりとした=largoです。
以前は「草加らるご」もあって、草加と越谷で姉妹団体として活動をしていました。(今は「草加らるご」はお休み
しています)中心となって活動してきたのは増田良枝さんなど、当時不登校の子どもがいた親たちでした。
NPO法人となってからは市民大学的な活動など、色々な学びもしていこうということで活動してきました。

 

「越谷らるご」の活動についてお聞かせください。

大きくは5つの活動があります。フリースクール「りんごの木」、自立援助ホーム「ゆらい」、20歳以上の人の
居場所「ほっとりんご」、埼玉県ひきこもり相談サポートセンター、親の会・講演会です。

柱になるのは「りんごの木」です。開設当初はフリースペース「りんごの木」でしたが、NPO法人化した際
フリースクール「りんごの木」となりました。子どもたちと作る場、子どもたちから学ぶ場として活動をしています。

フリースクール『りんごの木』について教えてください

フリースクールはどのような場所ですか?

子どもたちが安心してのびのび過ごせる場所です。子どもたちは皆楽しもうと日々貪欲に過ごしています。
仲が悪い子でも楽しみたいから一緒にゲームをしたり。楽しそうな姿を見ていると、皆なんとか乗り越えて
いける気がします。

フリースクールは何歳から利用出来ますか?

6歳(小学校1年生)から20歳までが入会できます。子どもが自分で、もういいかなとなったら「卒業」して
いきます。お別れ会は3月にまとめて行います。「卒業」のしかたは、別の居場所を見つけたり、他にやり
たいことができたり、友達との折り合いがと色々です。卒業後の相談は継続して受けていますし、卒業
生は交流日に月1回参加出来ますので
繋がっている子は多いです。

利用されているお子さんの年齢は?

最近の傾向は小学生が増えました。以前の中心的な世代は15歳くらい(中学生)でしたが、最近は10
前後で学童のような感じです。よく言えば賑やかです。ケンカも時々ありますね。
大きく変わってきたのは、子どもに無理をさせない保護者が増えたことです。以前は親が学校に無理やり
連れて行くことで我慢して小学校に行く子どもが多かったです。その結果、中学生や高校生の年齢に
なって大きなストレスをかかえてフリースクールに来る子が多かったです。今は以前と違ってそこまで傷
ついていないので、皆明るくて元気があり楽しんで毎日過ごしているように感じます。

利用されているお子さんの数は?

立ち上げた頃(1990年)は今と運営の仕方が違っていて、一家族1カ月千円で行っていました。色々な
人達が来ていて何人来ているのかを数えられないくらいだったようです。
法人化した時は30人弱でしたが今は40名利用しています。多様な子どもたちがいますが、ここは部屋
が沢山あるので、合わない子がいても別の部屋で過ごすことが出来ます。

先生はどのような方たちですか?

「りんごの木」ではスタッフは『先生』ではありません。子どもと一緒に作るということで活動してきた
ので名前やあだ名等色々な呼び方をされています。評価も成績もつけないですし、出来るだけ対等に
やっていこうということでスタッフは『さん』づけされています。
スタッフは、3名で2名は常勤、1名は非常勤、その他にボランティアが1日1名くらいで活動しています。
ボランティアの方は、会社員の方がお休みの土曜日に来たり、自身も不登校の経験がある方、元学校
の教員の方など様々です。

入会金などフリースクールの料金について教えてください。

会員制としています。入会金と通う頻度によって会費を頂いています。
入会金5万円、いつでもコース(毎日OK)月額36,500円、ときどきコース(月4回まで)月額15,450円です。
ホームページやパンフレットで明示しているので料金について聞かれることは少ないのですが、
なぜこの金額になるのか、というご説明はしています。施設の維持費やスタッフの人件費、行政からの
補助金が無いなどの理由があります。ご家庭の事情により減免制度を設けておりますのでご相談ください。
 

フリースクール「りんごの木」を写真で紹介

越谷らるご外観 玄関 事務室前
    せんげん台東口から徒歩1分!                玄関靴箱                       事務室前


音楽室 大部屋3 大部屋 2
           音楽室                        大部屋                          大部屋

 

 特定非営利活動法人越谷らるご
 HP:http://k-largo.org/
 住所:越谷市千間台東1-2-1白石ビル2F
 TEL:048-970-8881

 

「学校に行かないと決めた子どもたち【その2】」では、
「りんごの木」での過ごし方、勉強・進学についてを、
引き続き鎌倉さんに伺っていきます。

(2019年7月 byクワイエメンバー れいなママ、やまぴー、ゆきだるま)

地図

フリースクール「りんごの木」

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