ちょっと待って!壊れたおもちゃを捨てる前に☆越谷おもちゃの病院
2016年5月25日
子どもの大切な友だち「おもちゃ」
その「おもちゃ」が、動かなくなったり、壊れてしまったら。。。
みなさんは、どうしていますか?
あきらめる前に、おもちゃの病院を訪ねてみてください。
きっと、元気な「おもちゃ」に戻ってくれるはず!
場所は、越谷駅からほど近く、旧4号沿いの
越谷二丁目(北)交差点にある、学童保育室内です。
おもちゃの病院って何だろう?
私たちは、風邪をひいたり病気になった時、お医者さんにかかりますね。
それと同じ。
おもちゃが、何か調子が悪くなった時、
新しい電池と交換しても動かなくなった、とか、
スイッチが入らなくなった、とか、
そんな時に、診察して直してくれる心強い存在です。
ドクターが診察
「越谷おもちゃの病院」は、全国組織であるボランティア団体
「日本おもちゃ病院協会」→http://toyhospital.org/に所属する認定病院です。
おもちゃ病院の理念に従い、研修を受けたプロのドクターなんです。
壊れたおもちゃを “お子さまの目の前で治療” し、治療は原則として「無料」です。
※ まれに、部品を交換する場合に、実費のみかかる場合があります。
おもちゃが直るまで
先ずは予約
ネットから、または電話で予約してください。
「越谷おもちゃの病院」は全国でも珍しい常設のおもちゃの病院です。
越谷おもちゃの病院
〒343-0813 越谷市越ヶ谷2丁目9-6
放課後児童クラブ 越谷中央教室内
Tel 048-964-8000
ホームページ→http://www.koshigaya-toyhospital.jp/
カルテに記入
前もって記入したカルテに従い、ドクターが問診をします。
かっこいい!
診察・説明
これが、とても分かり易かったです!
・このおもちゃは、どのような仕組みなのか。
・なぜ、このような症状が起きているか。
・どのような治療をするのか。
子どもにも分かる言葉で、丁寧に説明してくれます。
このおもちゃの持ち主は、3歳の女の子でしたが、ちゃんとドクターの説明を理解していました。
治療
左の写真は、電気ショック中。
右の写真は、分解して修理中。
治療が大掛かりで、時間のかかる場合は、入院します。
入院して手術を待っているおもちゃが、山積みなんだそう(><)
工具はたったこれだけ?
消耗品のバーツなどは、メーカーが提供してくれたり、
使用する品の講習や研修を開いてくれることもあるそうです。
終了
おもちゃが直って、喜びのポーズ(^^)
代表の野口さんにお話しを伺いました。
代表の野口和幸さんは、「越谷おもちゃの病院」の他、
「放課後児童クラブ」「越谷こども食堂」「地域型小規模認可保育園」も開設しています。
明るいキャラで、全身から「子どもが大好き」オーラが出ています。
なぜ、おもちゃの病院をやろうと思ったのですか?
最初に(2004年)、越谷駅前に保育園を作りました。
その後、もっと別な形で、地域の皆さんが喜ぶことをしたいと考えた時に、
「おもちゃの病院」の存在を知り、始めようと思いました。(2005年)
元々、修理仕事などは得意でしたが、協会に所属するにあたり、
世田谷区のおもちゃの病院で、インターンをしました。
どのような方が多く訪れますか?
お子さまが、大切なおもちゃを持ってくるパターンも多いですが、
ご年配の方が、持ってくるパターンも意外と多いです。
自分の子どもに買ったおもちゃを、そのまま捨てずに持っていて、
今度、お孫さんが出来たから、直して使いたいとか。
ドクターをしていてご苦労は?
技術はそんなに必要ではないのですが、見立てが難しいです。
どこのネジを外したら、どこが外れるか、などが分かりにくい場合もあります。
また、お下がりでいただいた時から壊れていたりして、
どういう風に動くのか分からない、という場合もあり、
そのようなおもちゃを直すのは大変です。
直らない場合もありますか?
そもそも直すことを前提に作られていない、安価なおもちゃや、
PL法により、わざと開けられないように作られているおもちゃもあります。
かなり重症で、一時的に直しても再び壊れたり、余命いくばくもない場合もあります。
また、ドクターには専門分野というわけではありませんが、やはり得意不得意があるので、
他の「おもちゃ病院」に紹介したり、紹介されたりすることもあります。
※ 因に、野口さんは、プラレールがお得意だそうです。
注)PL法・・・製造物責任法(製造物の欠陥により損害が生じた場合の、製造業者等の損害賠償責任について定めた法律)
ドクターとして、特に心がけていることは?
持ち主のおもちゃへの想いを大切にしたいです。
例えば、直すことにより、ビジュアルが大きく損なわれてしまったり、
その後の使用に耐えられなくなる場合もあります。
(ぬいぐるみに大きな縫い跡が付いたりとか、負荷のかかる部分を切断して弱くなったりとか)
そのような場合には、一概に直すことが良いとも言えない場合もあり、
患者さんの意思を確かめながら、どこまで治療するか決めます。
(思い出として飾っておくのなら、動くことよりも、ビジュアルの方が大切な場合も。)
捨てる前に相談してね。
物理的な破損などでも、プラスチックを再生させる薬というのがあり、
直すことが可能です。
あきらめてしまう前に、一度、相談してみてね。
編集後記
「おもちゃ」に対して、これだけ熱い想いを持てることに感動しました。
また、お話しを聞いて意外だったのは、メーカーも「修理」に対して
積極的な姿勢を見せているということでした。
何でも使い捨て、の時代だからこそ、修理して長く使う、
という心を大切にしたいと思います。(アリス)
もっと早くに知っていたら、直せたおもちゃは数知れず・・・仕方なく捨ててきたおもちゃたちを
こちらの病院で診てもらっていれば・・・という後悔にのまれつつ、お話を伺いました。
昨今は大型店舗のおもちゃ屋ばかりで、なかなか個人商店のおもちゃ屋さんに会えません。
野口さんは、昔の「おもちゃ好きで面倒みてくれるおもちゃ屋のおじさん」的な、懐かしい感じがしました。
子どもが気に入ったおもちゃ、そのモノだけじゃなく、好きでいる子どもの心も大事にしてあげたいと思いました。
消耗品の専用パーツ(プラレールなど)が必要なおもちゃは、一度相談なさってみてくださいね☆(れいなママ)
(2016年 5月 byクワイエメンバー れいなママ、アリス)