親が振り返る私立中学校受験 【平成27年度】

親が振り返る私立中学校受験 【平成27年度】

2016年6月29日

☆はじめに☆
この記事は平成27年度の私立中学校受験の体験話になります。
あくまで一家庭の経験談なので、参考にならないところも多々あるかと思いますがご容赦ください。
将来、私立中学校の受験を考えているご家庭向けに、「そういうものなんだ~」的に捉えていただければ幸いです。

私立中学校の受験に興味を持っている、具体的に検討されている方へ

公立中学進学と言う選択肢がありながら、なぜ私立中学の受験といういばらの道に足を踏み入れてしまったのでしょう・・・
埼玉県は、高校は県立が強いと言われており、事実、ハイレベルな高校は公立が名を連ねています。
そしてママはそんな埼玉県立高校出身。県立の良さを感じながらも不満を持って過ごしていたので、
必然的に私立中学校に興味を持ち始めました。

公立に行けるのに、どうして私立を選ぶのか?
ママは帰国子女で公立中学事情に疎く、帰国時に3歳年下の弟が公立中学でいじめにあったという経験もあり、
余計に不安を持っていたという背景があります。
加えて、子どもは優しすぎる性質で、何かあった時に自ら伝えてくれない限り、問題が見えなくて心配だったのと、
都内まで片道1時間半通勤のフルタイム勤務という状況で、何かあってもすぐに帰れないため、公立中学は不安でした。

そのころ、4人の子どもを持つワーキングマザーの知りあいから、
「私立はワーキングマザーに優しいのよ。放課後も先生がしっかり見てくれるし、
いろんな活動をやってくれるから、習い事をさせなくても学校内でまかなってもらえるよ。」
という話を聞いて、情報集めをしたのがきっかけです。

越谷市近隣の中学校事情

公立中高一貫校

学費の観点から、私立より公立の方がありがたいわけですが、
残念ながら越谷市から通える公立中高一貫校はありません。
平成28年4月現在、さいたま市のさいたま市立浦和中学校、伊奈町の伊奈学園中学校の2校のみです。
受験校の選択肢を広げるため、小学生の時点で越谷からそのエリアへ引越をされる方も少なくないようです。

越谷から通える私立中学の選択肢

ここから通える私立中学校として、いくつかのパターンに分かれます。
いずれにしても、6年間通う学校になるので、無理をさせると途中で通えなくなるお子さんもいらっしゃいます。
通学圏内の学校から候補を選ぶようにしてください。

逆に、どうしてもその学校じゃないと嫌!というのなら、引越を検討されるのもアリです。
学校のホームページや資料などで、通学している生徒の居住地情報などを入手して、
越谷市から通っているかどうかを事前に調べておくのも手です。
該当者が少ない場合は、一緒に通学できる子がいないことになり、入学後に寂しい思いをするかも・・・。

  • 都内
    東武スカイツリーラインを使えば、九段下あたりまで通学圏内でしょう。
    それ以上は徒歩の時間を含めるとだいたい1時間以上かかる計算になるかと思います。
    都内の学校の良い点は駅から近い学校が多いこと。
    子どもの体力次第ですが、実際それ以上先の所まで通っていらっしゃるお子さんもいるようです。

    JR武蔵野線を使って武蔵浦和から埼京線、または南浦和から京浜東北線で都内に出ることも可能です。
    通勤ラッシュと重なり、体力的に厳しいかもしれませんが選択肢は広がります。
    (※余談ですが・・・朝夕の南越谷駅~南浦和、武蔵浦和への混雑は年々増しています >< )

    また、あまり多くはいらっしゃらないようですが、武蔵野線から東川口で埼玉高速鉄道を使って
    駒込あたりに出ることもできます。埼玉高速鉄道は運賃が高く、あまり混雑していないため穴場のルートかもしれません。
  • 埼玉県内
    多いのが東武スカイツリーライン沿線です。
    春日部や岩槻には、春日部共栄(春日部)・獨協埼玉(せんげん台)・開智(東岩槻)などの
    有名校があり、越谷から進学するお子さんも多いです。
    JR武蔵野線で府中本町方向へ行くと、立教新座(新座)・浦和明の星(東浦和)などの難関人気校があります。
    大宮に出れば栄東(東大宮)がありますが、越谷からでは乗換が多く、あまり進学される方は多くないようでした。
    同じく、西武線方向はかなり距離があるので、周囲では受験する方はいませんでした。
  • 千葉県内
    越谷市の便利なところは、JR武蔵野線を活用できる点。
    千葉方面は有名校がいくつかあり、なおかつ電車はあまり混雑していないので、ねらい目です。

いつから準備すればいい?

我が家の準備は小学4年生の終わりからでした。中学受験を目指すには、やや遅いスタートです。
たいてい、特に難関校を目指す場合は小4の進級から塾通いが始まります。
どの大手塾も小4からカリキュラムが組まれ、学校の学習内容よりかなり早く進み、
だいたい6年生の1学期には6年生の範囲を終え、夏休みからまとめや志望校対策に入っていきます。

勿論、小4から通い始めないと私立受験出来ない訳ではないですし、
我が家も遅いスタートながら合格はいただけたので、努力次第ということでしょうか。

どうしても塾は必要?行くなら受験用の塾がよい?

塾通いをせずに、通信教育や自宅学習だけで乗り越えられる方もいらっしゃるようですが、あまり多くはないようです。
高校受験と異なり、精神的にも幼い小学生が「受験」という大試練を乗り越えねばならないので、
周囲の相当なサポートが必要です。
子どもの意思が固く、自分で計画的に勉強できる場合以外は、塾通いをお勧めします。

受験する学校のプランの組み立てや、受験本番時期の精神ケアはプロがいてくれた方が安心です。
中学受験に関する情報は少ないので、塾に通い、親子で友だちを作り、
塾やママ友から得られる情報が非常に重要になります。

塾に関して、越谷市は非常に恵まれた環境です。
難関校専門のサピックス、早稲田アカデミー、日能研、中堅校~難関校に強い栄光ゼミナールが新越谷駅近くに揃っています。
中学受験大手の四谷大塚は武蔵浦和にあり、電車で通われているお子さんもいました。
四谷大塚は提携校と言われる塾がいくつかあるようで、四谷大塚より少人数制ながら、
教材や模試は四谷大塚の物を使用できるので、こちらを活用されるのも良いと思います。

それぞれの塾の特徴は、専門誌などに分析情報が書かれているので、そちらを参考にしてください。
(例:週刊ダイヤモンド2016年3月5日号 「塾・予備校 入試改革で先手を打つ!」 http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2016-03-05)

塾生活と、学校生活と、習い事

塾はだいたい週3日程度で夕方~20時頃までの授業ですが、
小6になると時間が長くなり、21時~22時までかかることも。
夜遅い時間のため、この時間になるとお迎えのための車が塾の前に待機していた様子を見かけました。
塾によってはお弁当持参になります。
6年生になると辛いのが学校の宿題との両立。
効率よく進めないと塾の帰宅時間が遅くなるので、帰宅後に学校の宿題をやっていると
寝るのが深夜になることも多々あります。

越谷市内でも中学受験に配慮する学校と、そうではない学校があるようで
配慮する学校は受験組を1クラスに集め、宿題を少なめに課すところも。。。
どちらにせよ、事前に学校の先生に相談しておいた方が良いかもしれません。
(ただし、中学受験を理解してくれている先生でないと、相談は難しいかも・・・)
習い事はほぼみなさん一時中止されていたようです。上記のように学校との両立も厳しくなってくるため、
ピアノのような毎日の練習が必要になる習い事は、現実的に難しくなると思われます。

志望校の決定と、やっておくべき下準備

志望校は、なるべく低学年の間に色々と見学されることをお勧めします。
小5、小6になると、模試と重なることが増え、時間が無くなるからです。

見学のスケジュールは中学校のホームページをはじめ、受験情報誌などに掲載されていますので、
早めに年間の予定を確認されると良いでしょう。
文化祭、入試説明会、体験授業などは是非参加してみてください。
子どもと一緒に参加することで、校風の合う合わないが、この機会にわかります。
早めに志望校を絞ることで、その後の対策の取り方が変わってきます。
小4、遅くとも小5までには、いくつか見学されると良いでしょう。

学校によって受験する科目や対策が全く異なるので、早めに志望校を決めることで余裕をもって対策を取ることができます。
例えば、国語の問題で頻出する作家の本は、早めに読むようにしておくことで、
それまで読んでいた本とは違う内容に触れることが出来ます。
小6になってからはゆっくり読書をする時間はないので、それまでにしっかり対策しておきましょう。
そして小6での学校見学は最後の機会として、お子さんのモチベーションアップに活用してください。

絶対に参加しよう!

どの学校もたいてい入試説明会と言われる、前年の入試問題の内容と本番時の出題傾向を説明する会が開催されます。
これは必ず参加するようにしてください。
千葉県の私立中学校を志望する場合、12月頃に千葉テレビで 『千葉県内の学校の入試傾向を説明する番組』 が放送されますので、要チェックです!

ここに注意!

受験要綱や説明会で、「学校の出席日数や調査書を提出する必要がある」と言われる場合があります。
受験を優先するあまり、学校を休んで塾を優先するなど、学校生活をないがしろにしないようにしましょう。

受験直前期の過ごし方

各都道府県により受験解禁日が異なり、埼玉校は1月10日、千葉校は1月20日、東京校は2月1日、と
スライド式になっています。埼玉は千葉や都内の受験者のお試し受験として、毎年非常に多くの受験生が受験します。

出願の開始日も都道府県によって異なるため、埼玉校の結果を見てから東京校の出願が可能です。
​埼玉校が第一志望の場合は、無事合格したら受験終了ですが、
もし不合格だった場合、
いつ、どのタイミングで、どこへ出願するか、事前に○×チャートを用意しておき、
慌てないように行動するように心がけてください。

長い受験期間中は、親子とも冷静さに欠くことがあるため、事前にまとめておくのがベストです。
また、不合格だった場合に、見学していない学校へ出願する、というのは避けたいもの。
そのためにも、なるべく幅広く学校見学をしておくことで、本番のこの時期に、慌てずに済みます。

真冬はインフルエンザの流行期でもあります。
子どもの体調管理に充分気を配り、手洗い・うがいは忘れずに。
試験の追い込み&体調への配慮から、計画的に学校をお休みすることも考慮します。
病気でなくても、子どもがふざけあって骨折などの怪我をする場合もありますので、
くれぐれも気を付けて過ごしてください。

そして受験当日は・・・

受験する日は、事前に小学校へ申請をしておけば欠席扱いにならないため、きちんと先生に伝えておいてください。
私立中学校受験は保護者が付き添うケースがほとんどです
子ども同様、保護者も勤め先などに理解を求め、万全の準備で臨みましょう。

晴れて合格!入学する学校が決まったら

小6の秋ごろに公立中学校の入学アンケートがあり、一度、「私立中学進学予定」として提出しますが、
最終的に入学する学校が決まったら、越谷市にその旨を伝える必要があります。
決定した後は、速やかに市役所へ必要な手続をしに行きましょう。
また、小学校の先生への報告も忘れずに。
受験で休んでいた間のフォローをしてくださるはずですので、溜めているプリントやテストなどを頑張ってこなしましょう。

でもって、親にできること。

子どもの有意義な中高生活のために、親のエゴは捨て(これ、かなり重要です・・・)、
お子さんに合いそうな学校を探し、後悔のない受験生活を送ってください。
私立中学受験はゴールではなく、中学~高校へのスタートです。
これから入学する中学校は、ご縁があってお世話になる学校です。
受験の結果がどのようなものであっても前向きに捉え、子どもの背中を見守り、新生活を応援してあげてください。

 

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(2016年6月 クワイエメンバー by れいなママ 取材協力:TSさん)