目指せ!イクメン! 子育てでパパも活躍しよう!
2015年6月25日
巷では、「イクメン」という言葉をよく耳にしますが、
では、実際に「イクメン」ってどんなことなんでしょう?
- 育児をするパパ?
- 妻の代わりに育児をするパパ?
- 育児に忙しい妻に耳を傾けられるパパ?
でも、パパにしかできない育児ってあるのでは~?!
ということで、助産師をされていて多くのママ&パパと接する機会が多い
『まちの助産婦』横井さんにお話をお聞きしました。
横井聖美(よこい きよみ)さんの経歴
鹿児島県出身
地元の高校を卒業後、宮崎県立看護大学で4年間看護と助産を学ぶ
その後、上京し、東京女子医科大学母子総合医療センター
葛飾赤十字産院,越谷市立病院で助産師として勤務
平成25年7月に産後ケア専門助産院「まちの助産婦」設立
助産師免許,保健師免許,看護師免許 保有
これから父親になる方々へアドバイスするなら・・・
----- 新生児がいる家庭だけパパが育児に参加するという訳ではなく、
おそらく初めてママやパパになる方々が一番育児に対して不安を抱えているのではないかと思われます。
男性は妊娠しないから、お腹で大きくなって、もうすぐ会えるという感覚が分かりにくいと思います。
だから、周りが「親になる」ということを教えてあげないといけないのかもしれません。
一番教えてあげられるのは、身近にいる妊娠中の奥さん。
お腹の中の赤ちゃんの様子を日頃から詳しく教えてあげることが
男性が『パパ』になる実感を掴みやすいですね。
そして、赤ちゃんが生まれたらパパには何ができるのか?を
産まれる前に知っておくことも大事です!
オムツはどうやって交換するのか?
お風呂はどうやって入れるのか?
どうやって着替えるのか?
どうやって抱っこするのか?
産まれてからではなく、産まれる前から
男性でもできることの知識だけでなく、実践方法・やり方を知る
これが大事ですね!!
----- 横井さんは越谷市の両親学級で講師をされていますが、
初めてママやパパと接してみて、どんな印象をお持ちですか?
越谷市内で行政が関わって新米パパが学ぶ機会は、両親学級のみで少ない※ですね。
※3日間で1コースが毎月に1回,妊娠16週~28週の間の妊婦&夫が参加できる(初妊婦優先)
参照:越谷市公式HP【パパも一緒 母親学級・両親学級(平成27年度)】
参加できない男性も多いのでは?と思います。
そして、初産婦のご夫婦を見ていると、ご夫婦のそれまでの経験で
育児を身近に感じている人と身近に感じていない人で差があります。
沐浴実習でスムーズにできる男性は、
ご自身の身近な環境に小さなお子さんが居て、沐浴経験があったり・・・
妊娠期間中に色々なお子さんと触れ合う機会があると
夫婦揃って力まず育児をしていけるのではないかと思います。
イクメンという言葉がよく聞かれるようになってきたので、
両親学級にいらしている男性も育児に関心のある意識の高い方が多いですね。
男性も変わってきているのを実感します。
そういうところを助産師として私も応援していきたいです!
では、男性が育児に活躍できるポイントは?
前述のようにご夫婦揃って育児に取り組める環境にしていくことができれば、
男性も育児参加できる部分で得意な部分を見出せるかと思います。
その中でも、パパに活躍して貰いたいのが 沐浴 と 抱っこ です。
沐浴は、男性の大きな手でしっかり赤ちゃんを支えてあげると、
赤ちゃんも安心してお風呂に入ることができます。
また、沐浴をパパ担当にすることによって、早く帰宅してくれたり・・・
妻側にとっても利点に繋がるかもしれません。
抱っこも男性の大きな手で抱いてあげると安心感があります。
また、日頃からパパが抱っこをしておくと
抱っこはママじゃないとダメ!という事態を回避できます。
おそらく、「抱っこはママ!」というのは、
子ども側も慣れない抱き方をされることによる不安感や違和感などが
嫌がる原因ではないかと思われます。
沐浴も抱っこも子どもに受け入れて貰えるようになるのは、急にはできません。
積極的に普段から行っているからこそ、ここぞ!という場面で役立ちます。
男性が育児以外でも活躍できるポイントは?
妻の話を聞く! これに尽きますね。
でも、テレビを観ながらだったり、携帯やスマホをいじりながらだったりではダメです。
真剣に妻の話に耳を傾けて欲しいです。
今、育児休暇を取得する男性は2%程度。
ほとんどのご家庭で、多くの時間をママと子どもだけで過ごす状況で
ママが一人でイライラしたり、そのイライラを誰にも聞いて貰えなかったり、
疲れてしまっていることが多いと思います。
私が産後のケアで訪問に出掛けると、
今の感情が溢れ出て、誰かに聞いて欲しいというママがたくさん居ますね。
誰かに話すというのはとても良く、溜め込んでしまっては身体の不調に繋がりますので、
パパがママのケアということで、話を聞いてあげてください。
そして、パパがママの産後の身体について知ることが大事です!
ホルモンバランスが乱れたり、訳もなくイライラしたり、泣いたり、悲しくなったり
悪露が出たり、おっぱいの出方が不安定だったり、おっぱいが張ったり・・・
ママは、産後の急激な身体の変化に対応するのに精いっぱいなので、
産後の仕組みを知って、話をよく聞いてあげましょう。
一日中、家にいるママはゆっくりしていると思われている?
----- 前述のパパがママの話を聞くことにあたって
ママ側もアピールすることはありますか?
仕事をして日中は家に居ないパパにとって、
一日中、家に居るママはゆっくりしているんだろう・・・ と思われているかもしれません。
でも、実際は、座る暇すらない、ご飯を食べる時間すらない、
ママの一日は休む間もなく、24時間ずっと子どもと向き合っているのです。
そういう部分をママ側からアピールすることも大事です。
ただ、「大変だ!」と言っても現状を見ていないパパには理解するのが難しいです。
24時間のうち、食事をしているのは何分で、家事は何分で・・・というように
現状を数値で表したり、理論的に説明したりすることで、互いが歩み寄れ、
良好な育児をしていくことができると思います。
取材を終えて・・・
横井さんは、4人のお子さんのママでもあり、ご家庭の様子を伺うと、
4人も子どもが居たら、パパの手を借りないと育児は成り立たない・・・
だから、育児は半分ずつで、今はストレスフリー!
しかし、一人目のお子さんからパパが育児協力をしていた訳ではなく、
パパも変わってきたとのこと。
男性の意識で育児は変わる!ことを実感されているそうです。
まちの助産婦
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